コロナウィルスの感染拡大により政府から在宅勤務や業務時間の短縮を要請される向きになっています。このウイルス感染に関する問題は国内だけではなく世界経済に大きな影響を及ぼすほど事態は深刻になっています。ニュース番組やSNSなどの投稿を見ていると様々な現場のビジネスリーダーが「このピンチをチャンスに」と声を上げて奮起を促しています。確かに悲観ばかりしていられません。企業によっては「この機に新規ビジネスを」と掲げて新たな活路を見出したりテレワークによるIT効率化を推したりと様々な対策が取り上げられています。私自身としてはこの“チャンス”を今までの仕事内容を見返す良い機会と捉えています。
①労働量が減る場合
製造業を例にとってみようと思います。例えば会社の方針として工場の操業時間が短縮されることになった場合、従来は必要な分だけ機会を稼働させ続けて当たり前のように残業が許されていたところがこの状況下では労働時間が自動的に頭打ちとされるため、成果は従前のままに仕事を切り上げなければなりません。仮に仕掛があったとしても自動的に機械が停止してしまうわけですから否が応でも生産性を上げる仕組みを作らなければならなくなります。又、仕事を休まなければならない人が出てきた場合、少ない人員で成果を維持しなければなりません。こちらも上記の時間の場合と同様に生産性を上げる工夫をしなければそれまでの成果は出せません。このように普段時間や人員に恵まれて生産性や効率性の検討を先延ばしにしているところはこのピンチを業務改善のチャンスと捉えて知恵を絞っていただきたいところです。
②仕事環境が制限される場合
緊急事態宣言が発令されて以降、私の職場も原則的には在宅ワークを要請されています。
いい機会と思い私自身も率先して取り組んでいます。そもそも在宅ワークが出来る職種かどうかという問題もありますが、在宅ワークが出来る場合であっても従前のパフォーマンスを100%維持出来る人は限られているのではないでしょうか。私の場合、日中に家で仕事をする場合、子供の面倒を見ながらになります。まだ一人でおとなしく遊んでくれる年頃ではないため所々で横槍が飛んできます。100%仕事に集中できる時間となると子供が昼寝をしている精々2時間程度でしょうか。私の場合は今のところ仕事量に大きな影響は出ていませんので、この限られた時間内で従前と同じ業務量をこなす必要があります。結果的に上記①と同じく半強制的に労働時間が減少することになるのでこちらも生産性を高めざるを得なくなります。テレビ電話等によりオンラインでの会議が可能であったとしても決めるべきことをさっさと決めて短時間で終えられるよう、会議や打ち合わせに臨む姿勢もこれまで以上に意識しなければならないでしょう。
私がそうですが追い込まれないと出来ない性格の方も多いと思います。これから先厳しい状況が想定されますが、このピンチを業務改善のチャンスと捉えて生産性向上に取り組んでいただけたらと思います。
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